【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅲ-26

Ⅲ.「稼業」


26.不稼働投資の勘所

投資は稼働投資から不稼働投資へと変わりつつあります。
自分の住宅について考えてみればわかりますが、住むための投資と住まない投資の2つに分かれます。不動産業でないのであれば、後者の住まない投資は、2つに分かれます。その物件を貸して収益を上げるもの、もう1つは家族や知り合いなどにお金を出し、元金回収を望まないものです。
企業が収益を求めるのあれば、回収を求めるのは当然のことですが、一方で収益を求めないでお金を出すだけのものもあるのです。
では、本当に収益を求めてないのかというとそうではなく、回り回ってやがて返ってくるという投資になるのです。
コンサルタントという仕事をしていると目にするものがあります。それは、稼がなければならないということから収益を求めますが、実は何となく買っておいた物件に救われるということです。人に救われるというのも同じことです。
工場として稼働していた土地を永年寝かせておいたのですが、本業とは関係のない工場を貸すことによって収益を向上させることになる流ことがあります。これは、不稼働投資の勘所と通じるものです。儲けるということがなくても、投資しておくことの意味があります。

次回:2019年8月7日 掲載予定

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