【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅲ-28

Ⅲ.「稼業」


28.”人を通して稼ぐ”の現実を知る

人材派遣業界を見ていて面白いと思うのは、商品=人であるという割には、社員の退職率が高いという事実です。多くの人材派遣会社では、商品=人=派遣者でありながら、社員については消耗品と見ているのではないかと思えることが多々あります。
著者の関係先の京都の派遣会社では、入社時の教育とその後のフォローを実によくやっています。
それは、経営者が儲けさえすればよいという考えではなく、組織は人であるという考えを徹底しており、人を通して稼ぐことを徹底しているためです。
ビジネスモデルという言葉で面白いと思うのは、儲けることについてのシステムには言及していますが、人についてのものが少ないところです。
これまで多くの経営者を見てきて、面白いと感じるのは、成長している時は人に対して気を使い、費用も使うのですが、業績が悪化してくると、人材採用は機械を買うのと同じようになり、入社後は使い捨てになってしまうことがあります。就職人気ランクの高い急成長企業で何度も見てきました。
社長が考えなくてはならないのは、人を通して稼ぐことをもう一度確認することではないでしょうか。

次回:2019年9月4日 掲載予定

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