【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅳ-32

Ⅳ.「出退」


32.親族への接し方

中堅中小企業経営では、公私混同が悪いことではないと感じる時があります。それは、いざという時に底力を発揮するのが親族であるからです。その証拠として、のるかそるかの時の意思決定は役員会議、経営会議ではなく、親族会議で決めていくのが圧倒的に多いのです。そして、その後役員会、経営会議に示しているというものです。
ところが、これが上手くいっているところとそうでないところがあります。
ポイントとなるのは、親族の人達が自分のこととして捉えているかそうでないかにあるようです。
稼業のところでも申し上げたように、社長を継ぐ人の条件はスキルよりも意思にあるということです。
親族であっても配当金、役員報酬だけに興味があり、経営はうわの空という親族では困ったものです。
社長は親族のここを見極めることです。そしてその気がなくても、生活の面倒を見なくてはならないのであれば、議決権のない株に変更することです。
この変更をした瞬間に親族の人達は、社長の経営に対する姿勢が分かるのではないでしょうか。
どんなに厳しく話したところで、親族は社員と違い、その通りにならないものです。
それは親族であるという血は否定できないからです。

次回:2019年11月6日 掲載予定

平松 陽一への講演依頼はこちら