【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅳ-33

Ⅳ.「出退」


33.社長夫人という虚実

私がコンサルタントとしてかけ出しの頃、社長夫人は憧れの職業でした。
しかし、今日ではそうでもなくなってきています。これは、会社の後継者になることを望まない子息が増えてきているのと共通するところがあります。反面1つの事実を言うならば、何代にも渡って社長を引き継いでいっている会社は、社長夫人がしっかりしているのは否定できないところです。
私の関係先で若くして先代社長が亡くなり、息子が会社を引き継ぐことになりました。この時にその原動力となったのは、先代社長夫人でした。そう見ていくと、夫人が亡くなり、社長が1人残った会社よりも、社長が先に亡くなり夫人の残った会社の方が以後の会社運営が堅実に行っているところが多いのです。
どんなに先代社長が大酒飲みで異性関係がいい加減であっても、それが美しく受け継がれていくのであるから、不思議でなりません。
つまり、社長夫人のパワーは会社を正常にするというところにあります。
ただ辛いのは、それだけの報酬(金銭、精神的)があるかというと、それがないところが申し訳ないと思わざるを得ないのです。

次回:2019年11月20日 掲載予定

平松 陽一への講演依頼はこちら