【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅳ-40

Ⅳ.「出退」

 

 

40.自身の身の引き際の現実

社長が身を引く時には相当なパワーが求められます。
社長を続けることより辞める時の方が力がいるのです。
これは歳を取れば取る程、引退が難しくなることを意味します。
ですから、引退は早ければ早い程よいのですが、現実には難しいこともあります。
そこで周りの人の力を借りてみるのも1つです。配偶者、知り合いに認知症や問題が出てきたら自分の意思には関係なく引退させるようなしくみを作っておくことも大切です。
私達は卒業式により学校(組織)を出ていくことは経験してきましたが、自ら学校を出ていくということをした人(中退者)は少ないのが現実です。ですから、誰かに押し出してもらうことが求められるのです。
多くの組織では、このことを明らかにしていません。そのために、どんな優秀な社長であっても最後は惨めな姿となります。これが現実なのです。
私がこれまで見てきたところでは、多くの場合がそうなりました。では、そうならないためにはどうしたらよいかということになります。そのためには、永く社長をすれば晩年は惨めであるという現実を受け入れることです。そして、いつ辞めたらよいかを常に考えることです。人は卒業があるから頑張れるのです。

次回:2020年3月4日 掲載予定

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