今回は『人生１００年時代の指南』と題し、以下の文章をご紹介いたします。
この文章は中井 宏次氏の著書「笑(しょう)は咲(しょう)にして勝(しょう)なり」(薬事日報社)より、一部抜粋したものです。
「人生１００年時代」と言われる昨今ですが、仕事をする上でも、人生を生き抜く上でも「楽しく・おもしろく」が必要であると説く中井 宏次氏。
『仕事は楽しく 人生はおもしろく』を座右の銘とする中井 宏次氏の応援メッセージ的な文章です。少し肩の力を抜いて、ご覧ください。
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「人はどのように生きるべきなのか」とよく問われますが、答えは簡単です。
「 今を楽しく・おもしろく」生きればいいのです。 「楽しい」「おもしろい」の感じ方は、人それぞれ違います。
誰が決めているのか、それは、あなた自身のこころが決めているのです。
「楽しい」とはどういうことか。楽しいとは「レベルが同じ」ということです。 同じ価値観を持っている人とお話をしていると楽しいですね。
スポーツでも同じレベルの人と競技すると楽しいですね。ゴルフの場合はレベルの違う人々がラウンドしますが、
そこに「ハンディキャップ」を設けますとレベルが同じになります。
囲碁の場合も「置き碁」によってレベルを同じにして楽しみます。
仕事の場合は、「社長と課長ではレベルが違うのでは」とお叱りを受けるかもしれませんが、社長と課長とは職位は違うものの、
同じ理念（志）で働いていますのでレベルは同じです（役職は人の偉さではなく役割です）。
よく言われますのが、「お金持ちと貧乏ではレベルが違うので話をしていても楽しくない」。そうでしょうか。
確かにお金のあるなしでは違いますが、例えば、夫婦仲が良い温かい家庭で育った者同士でしたら、
生きていく価値観が同じではないでしょうか。 楽しいことは皆さんの身の回りにいっぱいありますよ。
それでは、「おもしろい」とはどういうことでしょうか。
「楽しい+ 好奇心＝おもしろい」です。好奇心とは「おもしろそうやなあ。いっぺん挑戦してみようか」というこころです。
旅行でいえば、
●旅行は楽しかった。
⇒ 予定通りに旅行が遂行され満足のいく、心がワクワクする旅行であった。
●旅行はおもしろかった。
⇒旅行中ハプニングがあり、心がドキドキしたが無事帰ることができた。
計画にない挑戦をして、無事に終えることができると「 おもしろかった」です。
「楽しい」は、旅行中の気分や感情を表します。
「おもしろい」は、どんな旅行だったのか、何のために旅行したのか、といった旅行の性格や本質を表しています。
遊園地でジェットコースターを乗り終えての言葉は「怖かったけどおもしろかった」。
怖いという「挑戦」をしたので「おもしろかった」です。人生も同じです。
楽しい仕事への挑戦の積み重ねがおもしろい人生となっていくのです。
私の好きな言葉に「天才は努力している人に勝てず、努力している人は楽しくしている人に勝てず」があります。
仕事をする上でも、人生を生き抜く上でも、「楽しく・おもしろく」は 必須条件のように思います。
今、「中井さんは、仕事は楽しいですか？」と問われますと「楽しいです」と 即座に答えます。
私の仕事（講師業）は必ず相手さんの笑顔を頂けます。人間どんな時が一番「楽しい」「しあわせ」と感じるかというと、相手さんの笑顔を頂いた時です。
だから今、この仕事が最高に「楽しい」です。
今、「中井さんは、人生おもしろいですか？」と問われますと、「おもしろいです」と即座に答えます。
65歳も過ぎもうすぐ古希です。そろそろ人生の下り坂です。上り坂は苦しいですが、下り坂は楽ちんです。
今、やっと人生という山の素晴らしさを味わいながら、のんびり下山しております。
時々、こころがドキドキすることもありますが、それも認知症予防の良き刺激となっております。
路の途中で「これ、おもしろいなあ」と止まって、山の素晴らしさを味わうことほど「楽しい」ことはないです。
人生も、「楽しいなあ」を過ぎて「おもしろいなあ」、「おもしろいなあ」を過ぎて「楽しいなあ」の繰り返しなのかもしれませんね。
「笑(しょう)は咲(しょう)にして勝(しょう)なり」より
◆ＮＰＯ法人健康笑い塾 主宰 中井 宏次（なかい こうじ）氏
(薬剤師・日本笑い学会理事・日本産業ストレス学会理事・岡山大学非常勤講師)
全国の皆様に、講演・研修を通じて、仕事や生活における笑い（ユーモア）の重要性（楽しさ）を啓蒙し、
「笑いとしあわせ」をお届けしている。
また、薬家きく臓の芸名で落語も嗜んでいる。
（中井宏次講師への講演依頼はこちら：https://www.koushi-select.com/list/1407808126-261533/）