【平松陽一】組織を動かす経営計画 28

組織を動かす経営計画


28.技術革新活路を求める

松方デフレから手を付けた合理化は、動力を使った福岡鉄山(新工場)を
建設することになる。
ちなみに、もののけ姫をご覧になった方は全て行程が人力により行われていることを
覚えているだろうか。福岡鉄山は大正8年に売却することとなるが、それまでの過程で

・ ボイラー、スチールハンマー3台
・ (送風器)施盤
・ ボール盤

と、今日の工場と変わらないものを積極的に導入して生き残りの道を探っている。
この工場設備の投資と同時に行ったのが、品質の向上策である。
また、中国地方の砂鉄を原料とする鋼は有害である燐の含有率が低いことがあり、
海軍の特殊兵器製作のためには主力として用いられている。
事実、釜石鉄工所のものよりも良品質であることが、この当時に数値により
証明されている。
しかし、品質レベルを上げての製品は大量生産には向かないものであり、
折角受注をしても、それに対応することが難しいというのが、現実であった。
つまり、高付加価値化は結果として経営を追い込むことになるのである。

そこで、次の手段を探る事となる。

次回:2017年8月2日 掲載

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