【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅳ-35

Ⅳ.「出退」


35.年齢と向き合う若さ

この特集の中で、避けて通れないテーマに社長の年齢の問題があります。最近の高齢者は若いと言われますが、年は年であり、60歳は60歳、70歳は70歳であり、老いていることに変わりはありません。
そこで自分の年齢と向き合うことを避けてはならないのです。
私の長男が「老人の取扱説明書」という本を書きました。随分センセーショナルな書名だと思い、心配だったので知り合いの経営者を中心に何冊か渡し感想を聞いてみたのです。
すると、賛否が分かれました。否定してきたのは、70歳以上の人でした。それは、老人を物だと思っているのか、といった類のものでした。
一方、若い経営者の方からは、賛成の意見が聞けました。その意見は、「この通りなことがあり、気がつかずに父親(会長)を年寄りだと思っていたが…」といったものです。
この本はベストセラーとなりました。
売れたからどうこう申し上げているのではありません。要は、高齢を高齢として受け入れることであり、それを避けて通れないという事実に向き合うことが実は若さではないかと感じるからです。

次回:2019年12月18日 掲載予定

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