【平松陽一】社長・後継者のためのホンネ経営 Ⅰ-3

Ⅰ.「見据え」


3.経営のロマンとは何か

経営のロマンとは、思い描くところのもう一つ先にあるものと考えてよいでしょう。
そのために、多くの組織では中長期経営計画を作成し、社員に将来を見せようと努力をしています。

ところが、それが形式的になってしまっているのです。
50年前の駆け出しの経営コンサルタント時代に、
ある社長から「百尺竿頭更進一歩」という言葉を聞いたことがあります。

この言葉は、2017年度に大河ドラマで放映された「おんな城主直虎」の中で使われた言葉で、ブームとなりました。和尚が直虎に言った言葉で、おんな城主(経営者)に分かってもらいたかったのかもしれません。意味としては、百尺の竿の先に達しているが、尚その上に一歩を進もうというものです。

50年前の私には、その意味が十分に捉えられなかったのです。
あれから50年、多くの経営者の方と接してわかったことは、
考えつくその先を語ることができるかというところにロマンがあるということです。最近このロマンを持っている経営者が本当にいるのかということを感じてしまうのです。

経営計画として冊子にして満足してしまっている経営者を見るたびに、
ロマンを持って欲しいと思うのは私だけなのでしょうか。

次回:2018年4月18日 掲載予定

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