2016年3月2日

【平松陽一】組織を動かす経営計画  03

組織を動かす経営計画


03.経営計画を企業経営で使いこなす

最近では、戦略的経営計画のことを、ストラジテック・マネジメント・プランニングなどと
呼んでいることが多いようですが、ようするに、戦略的経営計画を準備し、確定し、実行することを
トータルでまとめ上げることです。この「準備→確定→実行」と、それらを結合させるためのシステムの
展開を合わせて「戦略的経営」といいます。

経営計画は、内容や期間によって、次のように分けることができます。

① 戦略計画(経営構造自体の変革)・業務改善計画・ビジョン計画
② 総合計画・部門計画・個別計画
③ 長期計画・中期計画・短期計画
④ 財務計画・人事・労務計画
⑤ 研究開発計画・生産計画・販売計画
⑥ 基本方針計画(ビジョン)・実施計画
⑦ 新事業・新製品開発計画・人材確保・育成計画

私が顧問をしている企業の経営計画をみると、その内容は企業実態に合わせて種々工夫されています。
それは計画策定が何を目的とするかによって、内容や期間が変わってくるからです。
つまり、経営計画を立てようとするときには、どのようなことを目的にしているのか明確にし、
最終的には、利益の獲得につながるような目標を設定して、
それに沿って実行できるようなものにしなければなりません。

経営計画は、文書化するのが原則ですが、経営計画書を作ることが目的となってはいけません。
企業の将来をどうしたいのか、それを実現するには何を、いつ、どのように行うのかという
具体的な予定を明確にすることが大切なのです。
経営計画書のできばえや体裁にこだわるのではなく、
経営の本質的な部分に触れていることが重要なのです。


次回:2016年3月16日 掲載

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