2022年2月21日

【第135経営セミナー 全国経営者大会】後日談

これぞ漢(おとこ)の理想、我、平井一夫氏の一挙手一投足に感動せり

 
先日の第135回経営セミナー全国経営者大会にて(元)ソニー社長兼CEOの平井一夫氏にご講演いただきました。

平井氏には兼ねてより本大会へのご出講を打診していましたが、今回やっとスケジュールの調整がつき、なかなか聴くことができない平井氏のご講演ということで、
今大会注目のプログラムとなっておりました。

講演当日、クールなジャケパンスタイルで、ヘアスタイルもバッチリ決めて来場された平井氏本人を目にして、その容姿端麗さに弊会の女子職員全員が一斉にザワつき、どんなお話をしていただけるのか、講演の方の期待もさらに膨らみました。

平井 一夫氏 写真
さて、平井氏のご講演は「『ソニー再生』のリーダーシップ」と題して、ソニーで実践されていたリーダーシップについて具体的な取り組みを中心にお話しいただきました。
特に印象に残ったお話を挙げると、優れたリーダーというのは「肩書」で仕事するのではなく、「人格」で仕事をするものだ、ということを強調して語っておられたこと。

例えば会社の辞令で部長の役職に就いたとして、「部長だから」という肩書だけでは部下からのリスペクトは得られず、部下の積極性も引き出せなくて思うようにリーダーシップを発揮できないという事。
部下に120%の力を発揮して仕事をしてもらうには、人格を磨きながら、リーダーが考える夢や目標などを部下一人ひとりに自ら売り込んでメッセージを伝え、フィードバックを得ていく…。
そのような地道な努力を経て、一人の人間としてリスペクトされることで組織を動かすリーダーが務まるのだ、とおっしゃっていました。

このお話を聴いて、ソニーはハイテクで最先端をいく世界企業なので、個人的には何事もクールでスマートな会社というイメージを持っていたのですが、実際はリーダー達の地道な(アナログな)努力の積み重ねがあった上で成り立つ熱い企業だったとイメージが変わりました。


もう一つ、講演が終わってからも感動した出来事がありました。平井氏が壇上から降りて会場を去られる際、部屋の後方の出口のところで一度立ち止まって壇上を振り返り、深々と一礼してから部屋を後にされました。
大会運営に携わって10数年間、私はここまで律儀な講師は今まで見たことがなく、思わずスゴイと感動しました。
講演で「人格」の大切さをお話しされていましたが、一挙手一投足、言動が一致した振る舞いを見て、さすがソニーを率いてきた経営者、これこそ本当の恰好良さ、本物のリーダーだと思ったのでした。

<文責:企業見学・研修担当 中村>