2022年12月7日

杉良太郎氏の“いき”なお話に、拍手喝采

杉良太郎氏の“いき”なお話に、拍手喝采

~第136回(2022.7)全国経営者大会の感想③-2~
今夏(2022.7月)の全国経営者大会の講演への感想③の後編です。
(前編はこちらから)

講演の感想3

行動することによって 道が開かれる
【杉良太郎氏】

杉良太郎氏
最後に、どうしてもはずせない思いがあって、俳優の杉良太郎氏のご講演についても触れたいと思います。
事前の履歴を見て、とんでもなくすごい方だなと思いました。

15歳より刑務所慰問や老人ホームの慰問をはじめ、今は「特別矯正監の永久嘱託」に。

海外で支援活動や施設訪問をおこない、アメリカではホノルル名誉郡長・名誉市長。ベトナムでは特別大使などを務め、友諠勲章(2回)、ハノイ市名誉市長、労働勲章を授与。ベトナムに152人の里子。その他肝炎対策国民運動特別参与、特別防犯監(永久委嘱)。

一方で絵画でも数々の賞を受賞。日本国際ダンス連盟の名誉会長に就任して、ダンサーのプロリーグ創設などなど。
そんな履歴の方ですし、「遠山の金さん」のイメージが強いものですから、講演が始まる前は、ばりばり元気はつらつなご講演をイメージしていました。


ところが、実際には全く違っていました。
ご講演はじめに「いやあ、安倍元首相の突然の死去にショックを受け、体調不良になってしまって、やめようかと思いましたが、
最後にお話ししておいた方がいいかと思い、来ました。・・ちょっと調子がおかしいですが、お許しください。」と、
とてもしょぼい雰囲気で、あれ?と言う感じではじまり、とても意外な感じを受けました。
後から思うと、それも杉様流の“いき”な衒いかもしれません。
そこから「非常に貧しい家庭で、18歳でカレー屋に無給で働き、2年間朝昼晩、毎日すべてカレーを食べて、
身体中にカレーのにおいが染みついてしまいました。それから14の職業を転々と・・」などと身の上話に入りましたが、
ぼそぼそしゃべりのまま、話が突然飛んだり、違った話が出てきたりで、最後までその調子でいってしまいました。
従来の俳優の杉良太郎様とは全く違うイメージです。
でも、お話しする身の上話が常識を超えたとんでもない内容ですし、途中にちょっとした自慢話や面白話も入って、
気が付くと極上の落語を聞いているかのような感じになってしまいました。
実際のお話も、「ほんとは刑務所に訪問するのは、前の日に眠れないほどいやだけどやっている。
そこにいるのはこの世の問題を象徴するような人達ばかり。・・でも最近は刑務所も居心地がよくなって、
職業訓練もしていろいろ商品を作れるようにもなっているので、刑務所の株式会社化も考えている」
「海外支援活動は、日本が戦争でご迷惑をかけた国に対して始めた。韓国や中国も・・但し領土問題を抱えている国は、難しい・・。」
「ベトナムには毎年消防車30台を贈っていて、トータルで300台になった」
「ミャンマーには実は里子が1000人?以上いて、養豚養鶏場などを運営していたが、今回の軍事クーデターで銃で撃たれたものも出ている・・」

「国家は一人の国民から成り立っている。ベトナムの人が日本に来て、暴行を受けている動画が拡散していて、
日本が他国に人権問題で訴えられる現状を放っておくわけにはいかない。
自分も日本とベトナムの関係者のところに行って、いろいろ動いて改善に動いている・・」などといったことをぼそっと言われていて、
お話自体に引き込まれてしまいました。
お話が終わった時には、「さすが、この方はちがう!」と心から思え、拍手喝采。参加した皆さんも私と同じような気持ちだったと思います。

と言うことで、今回の全国経営者大会も大変素晴らしい大会でした。
ほんとうにありがとうございます。今後の全国経営者大会をさらに期待しています。

以上

文責:株式会社CBC総研 山川裕正氏

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