【平松陽一】人と仕事と仕組みの『スリーバランスセオリー』 10

スリーバランスセオリー


10.欠かせぬ内部固め



「戦略は組織」に従うというのは、米国の経営学者チャンドラーが今から60年前に提唱した考えである。
売上は、達成したのに利益が上がらないという企業がある。
一方で、利益を優先すると言いながら、
現実には売上を追及するだけで終わってしまっているということが多い。
よく考えてみると、売上は把握しやすいが、利益は計算をしてみないと分からないから、
つい後回しになってしまうのだ。

だから、「これからどうしたらよいですか」と質問をすると、

・ 新市場を開拓すべきだ
・ もっと積極的に営業活動をすべきだ
・ 市場に合った商品が出来ていない
・ ライバルに勝たなければ

といったものが殆ど。

これらの課題の共通点は、外に目を向けていることだ。どんな経営者でもすぐ思いつくのは、
何かを外に働きかけるというものだ。
何かを外に対してしなければ生き残っていけないと思い込んでいるのだ。
だから、多くの戦略本を見ていると、市場戦略、商品戦略、競争戦略というものはあるが、
組織の整備については少ないのが現実である。
近代組織論の多くは、外部に対していかに対応していくかということについて記述していくものが多い。
私はこれまでに多くの老舗の方と接してきた。そこに共通しているものは、
内部固めがしっかりしていることだ。
(興味のある方は、私のホームページの100年続く老舗に学べ!をご覧下さい。)


[前回へ][次回へ]

平松 陽一へのお問合せはこちら