2014年11月18日

【平松陽一】人と仕事と仕組みの『スリーバランスセオリー』 20

スリーバランスセオリー


20.仕事に対する手の打ち方(1)


組織が上手く働かずに、売上が停滞したり、管理コストが増加してしまうのは、
仕事に対する手の打ち方がはっきりしないところにある。
№14で、仕事を定義することの大切さを指摘した。この仕事定義をする時には、
「何のために何をしている」ということが求められる。
これに最適な方法は、稼働分析的手法である。稼働分析は、ある単位時間の中で
どういう作業を多くしているかを分析するために用いられる。この多くしている仕事と
その部門(仕事)に求められる仕事が相関しているかどうかということだ。
仕事は量ではなく質だということをよく聞くが、そんなことはない。
仕事は量があって質を伴うものだ。私はコンサルティングという仕事をしている。
年がら年中経営ということを考えている。それは、電車の中でも、お茶を飲んでいてもということになる。
だから、外見からは判断しにくいかもしれないが、どういう仕事をしているかをベースとしている。
だから、経営者がよく言う休日も仕事をしているということは、そういう意味なのである。
仕事に対する手の打ち方で、まずすべきことは、現在多くの時間を割いて行っていることは、
業績に直結・貢献するものなのか?
あるいは、今はそうならなくても、やがては業績になるものかということだ。
この点をずらしてしまうと、仕事の意味はなくなってしまうのである。
ここのところを冷静に分析してみることなのである。
そのためには、稼働分析の仕事の分類の仕方が大いに参考になるのである。


[前回へ][次回へ]

平松 陽一へのお問合せはこちら