2025年4月24日

最近、笑っていますか!【前編】


NPO法人健康笑い塾® 中井宏次(なかいこうじ)先生に、
笑いと健康、職場の心理的安全性から子供の教育まで、前後編にてご指導いただきます!

中井宏次先生は、2007年「医笑同源:笑い(ユーモア)でこころ豊かな歓びのある生活を!」をテーマに
「NPO法人健康笑い塾®」を設立。「笑う門には健康来る」を信条に、これからの人生100年時代
楽しく・おもしろく生きるための予防医学から予防笑学に情熱を注いでおり、笑いの総合笑社(者)としてご活躍中です。

 

皆さん!笑っていますか。

ある研究結果によると、小学生くらいは1日平均300回笑いますが、20歳では1日平均20回と激減。
70代では1日平均たったの2回になってしまいます。
こんな諺があります。
「男は三年に片頰」:男がいつも笑っていると威厳が損なわれるので、
男・武士たるものはめったに笑わないほうがよい。男は三年に一度笑う。
昔から笑うと威厳がなくなる。馬鹿に見えるように言われてきました。
しかし 現在では「笑う門には福来る」「笑いは百薬の長」「笑顔美人」とも言われ笑いの様々な効用が話題になっています。
この厳しい経済環境の中、「笑っている場合ではない」とお叱りを受けるかもしれませんが、
「儲からないなあ こんな時こそ笑わないと仕方がないなあ」と笑いますと、右脳が活性化され良きアイデアが湧き出てきますよ。

 

◆「お笑いと笑い(ユーモア)は違う」

「お笑い:可笑しい」は笑わせてもらう受け身の笑いです。
「笑い(ユーモア):おもしろい」は、自ら「おもしろい」を探して笑う積極的(自発的)な笑いです。

 

◆「笑う職場に福来る」は本当か。

笑って楽しく仕事をしている職場は、コミュニケーションも良くなり、新しいアイデアが出て業績が向上しております。
笑うことの大切さは 今回の新型コロナウイルスによる非常事態宣言によって学ばれたとは思いますが
その極端な実例として ユダヤ人精神科医・心理学者ビクトール・フランクルが自著「夜と霧」の中で書いている。

⇒「夜と霧」は第二次世界大戦中のナチス収容所での過酷な体験に基づき書かれた。
いつ、死を迎えるかわからない不安な毎日の中で、フランクルは仲間と一緒に一日に一度は必ずユーモアを言い笑うことを約束する。
虐待や恐怖によって精神的に追い詰められて亡くなっていく人が多い中、フランクルはユーモアによって不安を取り払い、
奇跡的に生き延びる。「夜と霧」は人生とは何かを考える上で大切な書であるが、同時にユーモアや笑いが命を守るのに
どれほど有用であったかを示した書でもある。
「辛いとき、極限状態のとき、人間の魂を支えてくれる大切なものは笑顔(ユーモア)である。」がある。
その他に 実際に「人生における笑顔の効果」を証明する2つの研究結果があります。
どちらの例も笑顔の効能の賜物で、笑顔でいることがいかに大切かを実証しています。

 

◆ アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校の心理学研究チームが、
ある女子大学を1958年と1960年卒業した女性たち141名を約30年かけて、その後の人生を追跡したところ、
卒業アルバムに笑顔で写っていた人たちは、そうでなかった人たちに比べて、
結婚率が高く、人間関係や健康面などでも満足度が高い人生を送っていることが判明した。

 

◆2010年にアメリカのウェイン州立大学が、1950年代以前のメジャーリーグカード(野球カード)を研究したもので、
毎年発行されるカードの中で選手が微笑んでいる期間と実際の寿命を比べてみると、
その結果微笑んでいる期間が短い選手の平均寿命が72.9歳であったのに対し、微笑んでいる期間が長い選手の平均寿命は79.9歳だった。

 

【私の笑いとの出会い】

私が小学生のころ 祖父が初代桂春団治のレコード(88回転?)を聞いて笑っていた。
何がおもしろいのかは分からなかったが それを聞いた大人が皆笑うのが不思議であった。
いつもレコードを聴いて、いつの間にか覚えた演目は「寄合酒」であった。
4年生の時 学校で何かおもしろいことをやる会があり、そこで覚えた「寄合酒」を披露すると
生徒は勿論先生までも大爆笑であった。その体験が忘れられず数個の演目を覚えて何かあれば披露していたので、
いつの間にか学校の人気者になりそれ以来「笑い」に大変興味を持ち始めた。
父親も漫才が大好きでよく寄席に連れて行ってくれた。様々な笑いを聞いているうちに
ユーモアを使って楽しく会話ができるようにもなった。中学、高校時代は 我々の世代は受験戦争を戦っており
笑いどころではなかったが、大学に入ると「上方落語研究会」というクラブがあり
入学式で先輩が昼ごはんをご馳走してくれたのがきっかけで即入部した。
それからすっかりたっぷり落語にハマってしまい。4年間落語三昧であった。
就職できなければ「落語家」になろうと思っていたが お陰様で無事に入社(製薬会社)でき、
その会社がまたいい会社で居心地がよく学生時代に付き合っていた彼女と結婚し、
子供も3人授かり落語のユーモアを活かしながら楽しく仕事ができていた。公私とも順風満帆であったが
50歳の時「ガン」を患い早期発見で直ぐに手術を行ったので再発もなく今でも元気で暮らせている。
その時「笑いは免疫力を高めガンにも効果がある」という文献に出会い、笑いの不思議な力に興味を持ち、
「薬での社会貢献も良いが 、残りの人生『笑い』で社会貢献を」と一念発起し会社を退職。
2007年に「NPO法人健康笑い塾」を設立した。

 

◆ 笑いの効用

①  健康力    ・病気の原因  ・ストレスとは ・悩みと迷いは違う
② 人間関係力   ・こころとは  ・こころが開くとは
②  創造力    ・右脳の活性化。創造とは組み合わせである。

 

◆ どのように笑えばいいのか。

②  顔が笑う   ・朝の笑顔体操  ・こころをご機嫌にする
③  こころが笑う ・職場全体が笑う ・「ありがとう」の重要性
④  脳が笑う   ・なぞなぞ、川柳、小噺を楽しむ

 

さて、次回は具体的に人気の講演テーマでお伝えします。
あなたも、笑いたくなってきたでしょ?
後編はこちらからどうぞ!
 

(講演依頼サイトの講師SELECTにとびます)

講師SELECT 中井宏次先生 プロフィール(講演依頼サイトの講師SELECTにとびます)