2026年3月9日

㈱プラグ 小川氏のご講演【後編】―生成AIに関するご講演から、今考えるべきこと、とは!!―

 

―生成AIに関するご講演から、今考えるべきこと、とは!!―

~今夏(2025.7)大会講演への感想として③【後編】~

前編はこちら

今回のご講演の中では、生成AIに関して小川氏のお話がとてもインパクトがあった訳ですが、
実はその他のご講演でも、いろいろ考えさせられるお話がありました。

例えば、次のようなお話です。
「生成AIにも、創造性や発想力はある。(人間を超えているとも言える)」
※人間は創造性が高く、AIにはその能力が無い、と言うのは、全くの間違い。
むしろ、使い方によるが、生成AIの方が(既成概念がないため)創造性を発揮できる場合が多い。
「生成は、なにしろ“共感力”が圧倒的に高い(人間に比較できないほどすごい能力)」

※はじめて生成AIを使って、悩みごとなどを相談したら、その共感性の高さに驚くはず。

「生成AIは、むしろ人間の過ちを正してくれる」(人間の方が、過ちを犯しやすい)」
※確かに生成AIが間違った内容を回答することはあるが、人間の方がむしろ誤っていることの方が多いだろう。

もしかしたらそうかも知れない、と思っていましたが、ご講演を通して、上記のことがはっきり確信できました。
そこから
・生成AIについての自分なりの考え方をしっかり持っておく、
・そして違ったところが出てきたら、速やかに訂正し、最新の生成AIの進化に基づく考え方を踏まえて、
その活用方法にチャレンジしていくことがとても大事なんだ、とあらためて思えた次第です。

そこで、はじめに私の親しい方の生成AIの使い方からご紹介しましょう。

 

―生成AIにはまっている方の事例として―

実は私のとても親しい方(Aさん)が、生成AIにはまっていて、私にも「もっともっと活用すべし!」と言ってきます。
「ビジネスに生成AIを使わないことが考えられない」と言う感覚は、その方からもいただいてますが、まだまだ追いついていないのが現状です。

Aさんの生成AIの使い方をお話しますと、次のようになります。
1.仕事とプライベートのPDCAの定着化
・自分の今後一年、三か月での仕事と趣味(スポーツを通した健康強化)の目標をそれぞれ設定し、
そのためのアクションプランを作成してもらう。その上で、その進捗状況を随時確認してもらって、
課題と改善対策も常にフォローしてもらうようにしている。
(健康強化に関しては、食事内容を写真に撮って、栄養計算をしてもらい、その履歴から改善策までを確認しているそうです。)
・また仕事上で、何か課題や問題が発生したら、まずは生成AIに相談する、そうです。

2.自分個人の業務の効率化
・経費精算や書類作成については、定常業務は出来るだけAIを活用して、効率的に作成するようにしている。
・提案書やプレゼン講演会については、目次からシナリオ、内容まですべてAIをフル活用して作成している。
・はじめて訪問する会社や人に関しては、事前にAIから情報を幅広く収集し、
商談のやり方までAIを使って、事前にシナリオを作成して、臨んでいる。
・SE出身のため、生成AIを使って簡易ソフトを作成し、より複雑な処理もできるようにしている。
プログラムを組まなくともソフトはあっという間に出来る、と言っていました。(副業で、簡易ソフトの作成も一部しているとのこと。)

3.業務に関する、外部の情報収集と分析
・生成AIを使って、市場全体を対象に情報収集を即効的効率的に行っている、そうです。
例えば、ある商品サービスについて、どんな売れ行き状況なのか、どんな評価を得ていてるか。
さらには今後の売れ行き予測と価格予測、在庫変動予測等。
こうした市場の最新動向を捉えるのに、生成AIは欠かせない、と言っています。

4.仕事上の上司部下などとの話し合いのやり方や、反省点、改善点の確認
・例えば上司や部下との打合せに関して、どんな話し方で会話を進めればいいのか、事前に相談する。
またその結果、うまくいかなかったと思えた場合は、その際の会話内容をAIに伝えて、
反省点や今後の対策などをアドバイスしてもらっている、そうです。
上司部下の性格や考え方、その上での現在の職務内容や抱えている課題など・・・
背景となる事前情報がとても大事で、その内容によって回答が大きく変わるとのこと。
ちなみに、自分の考え方とその反省も入れて回答を作ってもらうと、
より親身な回答を得られて、問題への対処が冷静に出来ると言っています。

5.家族(妻、子供達など)との関係改善のアドバイス。
・同様に、共稼ぎ夫婦としての行き違いや子供の教育、接し方など、いろいろな相談をしているそうです。

6.日報の作成とアドバイスの依頼。
・一日の終わりのお風呂で、音声で一日あったことを伝え、そのまま日報として文字に変換してもらう。
その上で、その内容についてのアドバイスをもらっている、とのこと。独りよがりにならないため、
違う視点でのアドバイスももらうように心がけている、とおっしゃっていました。

生成AIを日常的に使うと、上記のようになるようです。
私は、少々依存的になりかけているようにも感じますが、そうした人達が増えている、と言う現実をしっかり自覚したいと思います。
あらためて生成AIのこれからの進化と活用に注目したいですし、それを積極的に取り入れていくことが必要と感じています。

そこで次に、(今現在での)私の生成AIについての考え方を述べましょう。

 

―生成AIに対する、私の考え方(メモ)として―

生成AIは、人類史的にも「農耕」や「産業革命」にも匹敵する、
全社会的に大きなインパクトを与える技術革新であることは、間違いないでしょう。
故に、ビジネス活動に如何にいち早く積極的に取り入れ、どう活用するかは、自社のビジネスの帰趨を決するほど重要になっています。
だからこそ、その活用方法をとことん突きつめていくことが大事!
その上で、今回のご講演内容をお聞きし、私は次のような考えを持ちました。

 

「創造、発想力」に関して言えば・・・

①AIに「創造、発想力」を発揮させるのは、あくまで人間である。
⇒だから人間自身が「AIに創造、発想力を発揮させるやり方」を、創意工夫しながら見出していく。
AIに学習させ創造性を発揮させるのは、あくまで人間である。
その「AIに学習させ創造性を発揮させる方法論(の技能)を磨き上げること」こそが、ビジネスの価値となる。
そのためには、講演で言われているように、人間である私たち自身が、
必死になって創造性や発想力を組み立てて考えられる力(学習する力)を付けないといけない、ということ。

②AIが生み出した(言葉やイメージで表現される)「創造内容」や「発想内容」を、実際に採用するかどうかを判断し、
行動に移すのも、あくまで人間(自分)である。

⇒未来への決断は、人間である自分の意思で行う、と言う覚悟を決める。決してAIにそう言われたから、
正解はそっちらしいから、そっちを選ぶ、なんてことはしてはならない。
それではオリジナリティが欠如し、人間としての価値が衰退するし、自社ビジネスの存在価値もなくなってしまうだろう。

⇒そのためには、常に自分の頭で「何が一番大事なことなのか」を考える。自分自身の『人生哲学』を磨き上げること。
そして「正解」の無い現実世界で「実行する勇気」を養うこと。

 

「共感力」「人間の間違いを正してくれる」について言えば・・・

①AIの「共感力」は、人間を超えて圧倒的に高く、全面的に相手を受け入れ冷静に回答をしてくれることは、間違いない。
故に、その回答を受け取るなら、自分への肯定につながるし、そんなAIに親密ささえ感じられてくる、のがむしろ自然だろう。
他の誰よりも、このAIが自分のことをよくわかってくれている、と思えるのは、よくあること。
私もAIを使っていて、そうした感情になることはしょっちゅうだ。

⇒だから、何かの悩みや問題を抱えていて、自分で判断に迷ったり、落ち込んで自分を見失っている場合、
AIに相談するのは、むしろ積極的に気楽に行っていい。そのことで、あらためて自分を見出せるきっかけになることも多いだろう。

⇒その際、『絶対ブラス発想』を心掛けること。マイナス発想の使い方をすると、ますますマイナス発想に陥る危険がある。
(AIは基本プラス発想になっているが、、使う側に寄り添おうとするので、
使う側がマイナス発想では、そのマイナス発想がより拡大してしまう危険が大きい。)

⇒また出来るだけ自分の事情や気持ちや意見を詳細に語り、より緻密なやり取りをすることを心掛けたい。
そのことで、自分に対してのAIの共感 性がより増してくる。

⇒一方、自分の誤りを正してくれることについては、より意図して積極的に活用したい。
『自分の考えの何が間違っているか?』考えられる内容を出来るだけ多く挙げてもらい、その否定的な内容を肯定することも聞きたい。
また『他者からどんな否定的な意見が出てくるか、考えてほしい。またその否定的な言葉や態度に対して、
相手に敵対せず、相手を尊重しながら、自分がどう対応すべきか、教えてほしい』と言った依頼も心掛けたい。

②AIとやり取りしている世界は、あくまでデジタルな仮想空間の世界であって、自然や人間を相手にしている現実の世界ではない。
現実の世界は、自分中心に生きている人と人との交流であり、
そこでは、行き違いもあれば、ぶつかり合いも起こってしまうのが常である。
その行き違いやぶつかり合い、を経験して、その中でどうこの世界で生きていくべきか、を悩みながら考え、
試行錯誤で生きているのが、人間である。そうした経験を通して、
他者や社会とのつながりや協力関係をよりうまく構築していけることになる。
それが、AIに聞いて答えに従って行動する、あるいは思い込むとなったら、現実の世界から遊離して、
問題がなおさら拡大し悩みは尽きないことになってしまいかねない。

故に、生身の人間関係を大前提に、そこでの悩み苦しみ、喜びを人生の一番の糧にして、生きていくこと。
このことを絶対的な誓いにして、あくまでAIはその手段、道具と言う位置づけにする。

⇒一方ビジネスにおいても、AIが広がれば広がるほど、むしろ人間的なつながりや思いがより価値を生んでいくことになる。
だから、人間の持つ感性や、人間同士の関係性の価値をどうAIと融合させるか、
その融合した世界こそ、自社ビジネスにとって、オリジナルな何物にも代えがたい固有の価値を生み出す場になる
、はずだ。

 

偏見・差別を助長してしまう危険については・・・

①AIが相手にあわせすぎることは、本質的な問題と思える。
AIを使う人が自分ではその不自然さに気が付かないし、その答えに気持ち良さを感じてしまうだけに、より深刻になりやすい。
自己中心に世界を捉えてしまいやすい人間のもっている業が、より拡大し、より悲惨な状況を生み出してしまう事にもなりかねない。
(差別、偏見、妬み、敵意、暴力性・・)

⇒あまりに自分に合わせすぎることで、そこに偏向が生じやすいことには、とても注意が必要になる。
だから、AIに対して、むしろ意図して自分と違う答えを求めるような使い方を心掛けたい。

例:「私はこう思っているが、違う意見、反対意見が欲しい。また私を納得させるだけの理由も聞きたい。」

②一方ビジネスにおいては、常識・平均的な答えを正解とするリスクも大きい。

⇒故に、「AIは頭の固い専門家」と思って、うまく活用する。
言っていることは部分的に正しいが、全体を見通した時、間違っていることもあり得る。
だから全体を俯瞰して気になることはどんどん質問する。そして正しいかどうか、最終的には自分が判断する。
また、その際考えられる様々な前提条件や影響要件を出来るだけ洗い出して、AIと共有し、その上でAIに問いを立て深めていく。
「壁打ち」するようにする。

 
生成AIを活用させている皆さんであれば、ごく当然の事とは思いますが、
今回のご講演をお聞きして、私なりに考えたことをメモした内容です。ご参考になれば、幸いです。
皆さんも生成AIを活用するための、実践的方法論とともに、こうした「考え方」をご自身なりに確認しておくことも大事かと思います。

ということで、今回のコラムは、生成AIに関するご講演を踏まえた話でした。
ここまで読んでいただき、大変ありがとうございました。

 
文責:株式会社CBC総研 山川裕正氏

(講演依頼サイトの講師SELECTにとびます)

講師SELECT 山川裕正氏 プロフィール(講演依頼サイトの講師SELECTにとびます)

山川 裕正

山川 裕正 やまかわ ひろまさ

株式会社CBC総研 代表取締役

大手百貨店でフロアーマネジャー、リース会社で業務システム責任者を担当後、経営コンサルティング会社で経営戦略、マーケティング、システム強化、営業力強化などを推進。その後独立し、株式会社 クリエイティブビジネスコンサルタンツ総合経営研究所を設立。主に中堅・中小企業の経営診断、組織・営業力強化の指導や人材教育・研修に豊富な実績を持つ。独自な理論と手法を持って、経営・戦略・組織から営業現場の強化まで、幅広い業界分野を対象に、一気通貫の実践的なコンサルティングに特徴がある。理と情を融合した使命感持った支援が持ち味。日経新聞、みずほ、三菱UFJ、SMBC、りそな他各種公開セミナー講師としても豊富な実績あり。

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