2026年10月16日

永野毅氏のご講演 ―経営者は、人格・使命感が何より大事!

―経営者は、人格・使命感が何より大事!(永野毅様 東京海上日動火災保険㈱相談役 ご講演より)

今夏(2026.7)大会講演への感想として①
 
今回の全国経営者大会でも、心に深く刻まれる講演が数多くありました。
とりわけ、初日の永野毅様(東京海上日動火災保険㈱ 相談役)の基調講演と、
大会最後を締めくくられた高橋秀仁様(㈱レゾナック・ホールディングス 代表取締役CEO)の総括講演からは、
優れた経営者が持つ揺るぎない信念と、それを実行し続ける強い意志を、直接感じ取ることができました。
今大会を振り返って改めて感じたのは、いま、すべての経営者が自社の存在意義や会社のあり方を、
根本から問い直す時代を迎えている
ということです。
お二人のご講演は、まさにそのことを私たちに問いかける内容であったように思います。

また、3日目の分科会では、㈱カーベルの伊藤社長様が、
「離職率60%から8%への改善」を実現した取り組みについてお話しくださいました。
その中でも、「社長が社員をおもてなしする」といった従来の常識を超えた発想と実践は、大変印象的でした。
この事例からも、「会社のあり方」は一部の先進企業だけの話ではなく、社会全体で大きく変化し始めており、
その変化に対応できない企業は存続さえ難しくなる時代に入っていることを、改めて実感しました。

そこで、今回の感想文では、まず永野様のご講演についてご紹介したいと思います。
なお、講演は録画禁止でしたので、内容をそのままお伝えすることはできません。
そのため、当日の私自身のメモをもとに、印象に残った言葉を抜粋してご紹介いたします。

※あくまで個人的なメモに基づくため、言葉遣いや内容に不正確な点が含まれる可能性があります。その点はご容赦ください。

 
講演タイトル:
激変する時代を乗り切るトップの役割 ~予測不能な時代の企業と経営のあり方~
講師:永野 毅氏  東京海上日動火災保険㈱ 相談役

 

はじめに

・世界は分断化、野蛮化している。
 日本が若者から、世界から、守りたい国になれるのか。
 そもそも日本はどんな国を目指すべきなのか。
・企業(の目的)は社会をよくすることに尽きる。
・社員の目の色を変えさせないと、会社は変われない。
・経営者は人格・使命感が何より大事。

 

経営者の心掛けとして

・正直こそ、最大の戦略
・どんな優秀な人でも、一人では何もできない
・目標ではなく、目的が大事(・・人のあり方、社会のあり方が目的。)
・正しい成長のサイクルを回す。
・リーダーはネアカであれ!

 

経営の考え方・・

・社員が出発点。社員⇒パートナー⇒お客様⇒社会⇒株主・・この順番が大事。
 結果として売上利益が上がり、株主還元が出来る。
・結果だけ見たら疲弊する。・・現象だけでなく、経営のサイクルで課題を見つけて解決していく。
・“仁”が何より大事。“義”を明らかにして、“利”を計らず
・経営理念の理解が十分でない人を幹部にしてはいけない。
・鍛えてくれる人、厳しく言ってくれる人が本来大事。
 それが、今(若い人に慮って)余計なことを言わない様になってしまった。

 

世界中のグループ経営においても・・

1) 共感するような物語を共有する  ・・いい会社をつくろうという思い
2) 比喩を使う・・例:利益は空気のようなもの。大事なことは、社会に何かを成し遂げること。
3) 気づきの場をつくる・・まじめな話を気楽に双方向で話し合う
・まずグループのカルチャーの話からはじめることにした

 

その他、印象に残ったエッセンスとして

・仕事の目的、意味は何かをしゃべる・・
 特に大震災の時は、そのことが社員の行動に大きく影響した。(保険の意義)

・日本が持っている唯一の強みとは
 徳と規律があってこその自由
 中庸、和して動ぜず、利他の精神、自然との共生・・

・AI時代、人間の価値がより大事になる。
 正しい問いを立てる、正しい判断をする・・AIが無くても判断できる専門性を身に着けることが大事。

・これからどういう社会を作るべきかが、なにより問われている。
 経済は何のためにあるのか。経済成長がホントに社会の幸せにつながっているのか、と言う問い。

・経済は文化の僕(しもべ)である

・日本の世界で活躍しているスポーツの特徴とは
(1)子供のころから世界を見ている
(2)コーチがボトムアップの力を引き出し、自分で育つ場を整えている
(3)老害がない、若い人が挑戦している
(4)誇り、責任、礼節、団結、主体性・・を養成している

・(日本が目指すべき)あるべき国とは
 一人一人が豊かになれる社会
 世界で一番信頼される国

・健全な危機意識
・(日本)国の成長性 ①国土の潜在力②地域の魅力③個人の能力の開放
・立国は私なり、公にあらざるなり

これらの言葉は、私のメモから抜き出して書いていますので、実際の講演での言葉とは違う場合もあるかと思います。
また上記の言葉以外にも、いろいろお話はありましたが、割愛させていただきます。その点はご容赦下さい。
なにより永野様の一言一言の言葉が重く、そのたびに共感し、心に残りました。

特に共感した言葉は、以下の通りです。

・企業(の目的)は社会をよくすることに尽きる。
・社員の目の色を変えさせないと、会社は変われない。
・経営者は人格・使命感が何より大事。
・目標ではなく、目的が大事(・・人のあり方、社会のあり方が目的)
・仕事の目的、意味は何かをしゃべる・・
・これからどういう社会を作るべきかが、なにより問われている。
 経済は何のためにあるのか。経済成長がホントに社会の幸せにつながっているのか、と言う問い。
・(日本が目指すべき)あるべき国とは
・一人一人が豊かになれる社会
・世界で一番信頼される国

私は『「人と社会を幸せにして、自分も幸せになる」その「最高の幸せ」を目指すのがビジネス』と言っています。
(注:小生ユーチューブ動画「マトリックス戦略モデルの解説」より)
実は私は永野様の年齢に近く、世代的な共感もとても強く感じた次第です。
敗戦後の復興から、高度成長、バブルとその後崩壊、そして長い停滞の現在。
何が今必要なのか?あらためて、社会のあり方、そしてビジネスのあり方、
さらには日本のあり方が問われていると感じています。
永野様には、大変有意義で貴重なご講演をありがとうございました。

 
文責:クリエイティブビジネスコンサルタンツ総合経営研究所 代表 山川裕正氏

(講演依頼サイトの講師SELECTにとびます)

講師SELECT 山川裕正氏 プロフィール(講演依頼サイトの講師SELECTにとびます)

山川 裕正

山川 裕正 やまかわ ひろまさ

クリエイティブビジネスコンサルタンツ総合経営研究所 代表

大手百貨店でフロアーマネジャー、リース会社で業務システム責任者を担当後、経営コンサルティング会社で経営戦略、マーケティング、システム強化、営業力強化などを推進。その後独立し、クリエイティブビジネスコンサルタンツ総合経営研究所を設立。主に中堅・中小企業の経営診断、組織・営業力強化の指導や人材教育・研修に豊富な実績を持つ。独自な理論と手法を持って、経営・戦略・組織から営業現場の強化まで、幅広い業界分野を対象に、一気通貫の実践的なコンサルティングに特徴がある。理と情を融合した使命感持った支援が持ち味。日経新聞、みずほ、三菱UFJ、SMBC、りそな他各種公開セミナー講師としても豊富な実績あり。

(講演依頼サイトの講師SELECTにリンクします)