【平松陽一】組織を動かす経営計画 15

組織を動かす経営計画


15.中堅企業・中小企業の違いは

私の関係先に、上場会社でトップが次のような方針を出しました。
中堅・中小企業と一言で言いますが、実はこの2つには大きな差があります。
この差を見極めるには、次の質問をしてみるとよくわかります。
業績目標は達成具合はどうですか?
このような質問をして、トップと課長、係長クラスが売上、粗利といった
損益計算書の上位項目を挙げてくるのが中小企業です。
少なくとも、トップは経常利益、最終利益レベルのものを、そして課長・係長は
営業利益レベルのものが返ってくるのが中堅企業であると言えます。
新入社員として入社した当初は、売上・加工高で管理されます。
すると、これが抜けきれずに、いつまで経っても売上・加工高を判断の材料
としてしまうというものです。(三つ子の魂百まで、かもしれません。)
それがトップ、役員まで身についてしまい、抜けないのが中小企業です。
ですから、中堅・中小企業の差は規模の大小を言うのではなく、管理レベルにある
ということを考えてもらいたいのです。ですから、規模が大きいだけの大企業にも、
中小企業があるのです。真の中堅企業のあり方を考えてみてはいかがでしょうか。

最近、日本の上場企業の中に起きている信じられない不祥事は、前回指摘したように、
「◯◯はまかりならぬ」
「△△は必達だ」
という考えからきているものが殆どです。
つまり、若い時の思考のままに、役員となってしまうことにあります。
もう少し損益計算書、貸借対照表を構造的に見て、組織的にそれが可能であるか
ということを検討してもらいたいものです。


次回:2016年12月7日 掲載

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